「フラット革命」読んだ。
- 作者: 佐々木俊尚
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/08/07
- メディア: 単行本
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今さらだけど佐々木俊尚さんのFlat革命を読んだ。この人の本は読んでいて本当に色んなインスピレーションが沸いてくる。
以下、ひっかかったところをピックアップ。メモの抜粋なんで原文は多少違うかも。
著名人でもなければ、実名が信頼の担保とならない。
実名で発言すると、今度は発言の内容の質とは違う判断をされてしまう。
発言する側も、実名だとどうしても発言を自主規制しがちになる。
言う側も聞く側も、本音で語りあうことは難しくなる。
匿名のほうが発言の中身で判断しやすい。
実名の開示を要求されることによる自主規制。
匿名における個人属性からの解放。
リアル世界でのコミュニケーションよりWeb上でやる方が容易にできる場合っていうのがあるわけで、それは上で言っている匿名性であったり、Web人格(アバター)というクッションを自己と他者の間に設けたりってことなんかだと思う。
Web上でのユーザ同士のコミュニケーションの在り方は、いかにリアルに近づけるかって方向じゃなくて、Web上だからこそできる(リアルではできない)コミュニケーションの形が少しずつ生まれてくるんだろうな。
戦前の農村共同体(ムラ)が終戦とその後の高度成長によって崩壊し、共同体を喪失して行き場を失った人たちが、最終的に企業に対して、ムラの代替としての意義を求めるようになった。
はてな村や2ちゃんねらーやニコ厨のように、集まるユーザを「われわれ」としてひとくくりにできるサービスっていうのは求心力があるよね。
すでに崩壊した農村共同体や日本企業の代替としてのサービス。
ムラを形成するサービス。サービスを軍隊 or 国家 or 学校であると位置づけてみる。
すぐれたロックバンドがティーンエイジャーをひきつける理由。日常よりもずっとリアルだから。