キャリアプランを会社に伝えないといけない理由


週末に社内の飲みで周りに聞いてみたら、自分のキャリアプランを明確に持っている人は3割くらい、それを会社に伝えてある人は自分1人しかいなかった。キャリアプランをなんで会社に伝えないのか聞いたら、逆になんで伝える必要があるのかと返されてしまったので、キャリアプランを自分で用意して会社に伝えないといけない理由を考えてみた。



■会社にはあなたのキャリアプランなど作れない
会社側に自分のキャリアプランを委ねるってことは、ざっくり言うとキャリアプランを上司に作ってもらうってことだ。自分の上司がその人自身のキャリアプランをどの程度明確に持っているか想像してみるといい。
そもそも、あなたがどういう人生観を持っていて最終的に何を成し遂げたいのか上司は知らないわけで、自分以外に自分のキャリアプランは絶対に作れない。



■やりたくないことを一方的にやらされなくなる
会社側の一方的な決定や指示っていうのはたいてい不意にやってくるもので、そんな時になんの準備もなしに、自分がそれをやりたくない理由を筋道立てて説明することはすごく難しいことだと思う。よほど機転が利いて口が立たない限り、たぶん感情的な反発のようにしか受け取ってもらえないはず。こういう時に筋道立った説明ができるかどうか確認するためには、キャリアプランをつくって会社に伝えてみるのが一番手っ取り早い。
また、会社側の一方的な決定が本人に伝えられるのは完全に決定してしまった後である場合が多く、どう言っても誰にもどうすることができないのが実際問題なわけで、それをできる限り回避するためにも、前もってやりたいことを普段から示しておくことが必要。



■担当業務やポジションについて交渉する場を持てる
交渉っていうのはお互いの意見をすり合わせて合意を得ることで、担当業務やポジションについて対等に会社と交渉したいなら、自分の意見を用意しないといけない。自分から希望を言わないで、会社側が説明してくれるなんて思っていちゃいけない。



キャリアプランの実現のために今の会社で働いていて良いのか判断できる
自分のキャリアプランを説明すれば必ず何かしらの反応が返ってくるわけで、自分のキャリアプランが今の会社で実現可能かどうか判断する材料になる。はっきり実現不可能と言われたら、すぐに職場を変えるべきだ。また、上司っていうのは基本的に自分よりも社内の情報を持っているわけでそれを活用しない手はない。よっぽど会社の不利益にならない限り基本的には協力してくれるもんだ。




何も考えずに会社が作業を振ってくれるのを待ってちゃだめだ。社内を見渡してみて、どの業務が一番自分の市場価値を高められるか、あなたの目指すゴールにより近づくことができるか、徹底的に情報収集して検討する。知らないことがあれば実際にやっている人間に聞きまくる。自分で判断して、人事権を持っている人間を全力で説得して奪い取れ。


明確なキャリアプランもないまま漠然と会社の指示に従って働いている奴なんて数百年後の社会の教科書では奴隷扱いされてるよ。